
Spotifyは、この数ヶ月、ローカル音楽市場とグローバル市場との関係性に関するデータを公開し始めています。そして先日、日本人アーティストと音楽が、Spotifyを通じてグローバルのオーディエンスに与える影響について、同社のブログで紹介しました。Spotifyによれば、2024年、日本のアーティストが得たロイヤリティ収入の約50%は、海外からのものでした。その大半の楽曲は日本語歌詞による楽曲であったことは、日本語楽曲が世界で受け入れられ、共感を生み出していることを示しています。
Spotifyによれば、日本の音楽シーンは、これまでフィジカル販売と熱狂的なファン文化(推し活)で知られてきた市場ですが、現在は、ストリーミングが着実に浸透し始めており、変革期の真っ只中にあると説明します。日本の音楽が、世界からの注目と発見、共感を獲得する勢いを見せています。
日本市場の紹介は、先日開催された「MUSIC AWARDS JAPAN」に合わせて発表されました。Spotifyは、同アワードの投票パートナーを務めました。アワードに出席したSpotifyのマーケット兼サブスクライバー・グロース担当副社長のグスタフ・ギレンハマー (Gustav Gyllenhammer)は「ストリーミングは日本でさらに深く浸透しており、単に国内における視聴体験を変革するにとどまらず、日本の音楽の文化的影響力を拡大し、世界中のオーディエンスへと届けています」と述べています。
また、同社のアーティスト・パートナーシップ統括のジョー・ハドリー (Joe Hadley)は、「現在起きていることは、日本発のサウンドがかつてないほど多様な形で世界へと広がっているという事実です。J-POPやヒップホップ、シティポップ、ボカロに至るまで、特定のジャンルだけが注目されるのではなく、日本のあらゆるクリエイティブが世界中のファンを魅了しています」と述べています。