Spotifyは、2024年第3四半期決算を発表しました。Spotifyのプレミアム会員数は9月末時点で2億5200万人、無料プランのアクティブユーザー数は4億200万人、月間アクティブユーザー数(MAU)は6億4000万人に達しました。それぞれ、前年同期比で12%、11%、11%の増加を記録しました。全地域の業績が予想を上回る好調を維持しました。MAUは当初予測の6億3900万人を100万人、サブスクリプション利用者も予測の2億5100万人を100万人上回りました。

Q3売上高は前年比19%増加して39億8800万ユーロ (約6,557億円)に達しました。サブスクリプションからの売上高は21%増で35億1600万ユーロ (約5,779億円)。広告からの売上高は6%増で4億7200万ユーロ (約776億円)でした。

営業利益は4億5400万ドル (約746億円)となり、2024年Q2の2億6600万ユーロ、昨年の2023年Q3の3,200万ユーロから大幅な増加を達成しました。Spotifyの事業運営費は前年比で8%減少しており、「人員および関連コストの減少」「マーケティング費用の削減」が要因として挙げられました。

Spotifyは、好調なサブスクリプションの要因として、ARPU (1ユーザー当たり平均売上高)の前年比11%成長と、プレミアムプランの値上げが、売上高21%増加に寄与したとしています。一方、広告売上では、価格の軟調とブランド競争を課題に挙げています。

地域別のシェアを見ると、MAUでは、日本やアジアを含む「その他の地域」(北米、欧州、ラテンアメリカ以外)が33%で最大のシェアを有し、2022年Q3の26%、2023年Q3の31%からさらに成長しています。欧州は27%でしたが、2022年の31%、2023年の28%と減少が続いています。北米も2022年の22%、2023年の19%に続き、今期は18%と減少傾向が続きます。ラテンアメリカは22%で、2022年と2023年の21%から増加しました。

有料会員数の地域別シェアでは、欧州が最大の38%、北米の27%、ラテンアメリカの22%、その他の地域が14%と続きます。

Spotifyは2024年第4四半期の予測は、MAUが6億6500万人、プレミアム会員数を2億6000万人に達すると見込んでいます。