Spotifyは、サービスを利用する13歳未満の子供向けに、ペアレンタルコントロール機能を導入した、新しいプレミアムアカウントのテストを開始しました。このテストは、デンマーク、ニュージーランド、スウェーデンで始まり、ファミリープランの中で、アカウントを管理する親や保護者向けに「マネージドアカウント」として提供されています。
ペアレンタルコントロール機能を有効にすると、親は子供が利用するアカウントで、Spotify Canvasの再生や、動画再生、暴力的な表現や露骨な表現等が含まれるコンテンツの再生など、表示できるコンテンツを制限できるようになります。また、新しい機能により、特定のアーティストの再生や、楽曲の再生を許可するかどうかも決めることが出来るようになります。
既にSpotifyは、子供向けに音楽体験を提供したいファミリープラン向けに、Spotify Kidsアプリを世界11カ国で提供しています。もし、マネージドアカウントが本格導入されれば、親は、Spotify Kidsアプリを利用せずに、音楽再生を制限することが可能になります。
Spotifyがペアレンタルコントロールの導入を加速させる背景には、各国の規制当局が、子供や未成年のプライバシー保護や安全性の確保の強化を目指し、主要プラットフォームを規制する動きがあります。サービス各社は、親や保護者に対して、子どもや未成年が閲覧できるコンテンツや、アプリ利用時間を制限する機能の提供を急いでいます。すでにNetflixやHulu、Max、YouTube、TikTok、Meta、Snapなど、動画プラットフォームやSNSアプリでは、ペアレンタルコントロールの導入が進んでいます。