
日本発のグローバルディストリビューション・サービスを展開するSPACE SHOWER FUGAは、7月1日より新たな代表取締役社長に取締役の田中聡氏が就任する人事を発表しました。これまで代表取締役社長を務めてきた佐藤晃一氏は、取締役会長に就任します。
SPACE SHOWER FUGAは、2021年のサービス開始以来、様々なジャンルの日本人アーティストやレーベルがデジタルビジネスで成長するためのマーケティングサービスやディストリビューションを提供しており、音楽業界内で存在感を示してきました。同社は、数多くのインディーレーベルの世界展開を支援する世界展開するインディペンデント・デジタルディストリビューター最大手「FUGA」と、日本のスペースシャワーネットワークの合弁会社として設立され、インディペンデントな活動を展開するアーティストを長年支援してきた両社による新たな取り組みとして注目されてきました。
新たな代表取締役社長に就任する田中氏は、スペースシャワーネットワークにて20年近く音楽・映像コンテンツの企画・制作、国際事業、経営企画などに携わり、2022年7月からはSPACE SHOWER FUGAの取締役として事業全体の推進に携わってきました。田中氏は、就任にあたり、次のように述べています「20年近く在籍しているスペースシャワーネットワークは、日本の音楽業界の中でもユニークな立ち位置にある会社だと感じています。そのスペースシャワーネットワークと、オランダのFUGAとのジョイントベンチャーであるSPACE SHOWER FUGAにとって、創業から5年を迎える今は、重要な局面にあると認識しています。クライアントをはじめ、すべてのステークホルダーにとって最適な方向へ導けるよう、全力で取り組んでまいります」
FUGA社長のクリスチャン・クローナー(Christiaan Kröner)は次のようにコメントしています「田中さんと共に仕事をしていることは光栄であり、代表取締役/CEOとして新たな役割を担い、今後もご活躍いただけると確信しています。彼のリーダーシップ、ビジョン、そしてSPACE SHOWER FUGAへの深い理解は、会社の新たなチャプターと将来の成長を形作る上で大きな力となるでしょう」
「佐藤さんは、いままで代表取締役/CEOとして会社を大きく前進させました。その影響力は計り知れません。会長として、引き続き会社をより良い方向に導いてくれることを期待しています」
SPACE SHOWER FUGAの新体制への移行は、企業買収や海外展開など業界再編が加速するディストリビューション市場を象徴する動きと捉えられます。アーティストがディストリビューターやレーベルサービスと契約する流れは今後も世界的に拡大が予想される中、グローバルな配信の知見と国際ネットワークを持つFUGAと連携するSPACE SHOWER FUGAがどのようにして新たな価値提供を実現するかに注目が集まります。