レーベルや音楽マーケティング担当者の間では、TikTokクリエイターにいかにして楽曲を使ってもらうかに頭を悩ませる人も多いはずですが、TikTokでは、クリエイターと連携する、新しい音楽機能の想起テストが始まっています。
TikTokは、「Creator Next」収益化プログラムに参加するクリエイターを対象に、「Work with Artists」と呼ばれる機能のテストを始めました。
TikTokクリエイターやユーザーに対して、「有料の音楽タスクを選択し、対象の楽曲を使って、動画を作成し、投稿して下さい。より多くのいいねやシェア、視聴回数を獲得すれば、より多くの報酬を受け取ることができます!」と解説文が表示されます。
つまり、楽曲プロモーションの一貫として、有料の動画投稿をTikTokユーザーに紹介することができ、投稿者は成果に応じて報酬を受取ることができる仕組みのようです。
同機能をテストしたシンガーソングライターのジョナ・マンザーノは、Garrett Kato & Elinaの楽曲「Never Alone」を使ったキャンペーンに5日間参加した時のアプリの画面をTwitterでシェアしています。
同キャンペーンが指定する音楽タスクは、同楽曲を使用した動画の投稿で、最も多くのいいねを獲得した人は120ドルの報酬が得られ、上位2位と3位には各自112ドル、4位から6位には105ドルと、反響の多いユーザーの順番に従って報酬が支払われます。マンザーノは自身のTikTokでも、同機能を使った様子を動画投稿しています。
この機能は初期のテストで、実際のローンチの計画はありません。しかし、TikTokの狙いは明確です。アーティストやレーベル、マネージャーや代理店は、楽曲プロモーションを行う際、報酬の予算や、キャンペーンの条件を設定し、TikTokユーザーに投稿を促し、報酬と引き換えに、反響を競い合ってもらう仕組みが考えられます。
TikTokのスポークスパーソンはMusic Allyに対して「私たちは常に、コミュニティに価値を提供する、新しい方法をテストしています。現在、私たちは、アーティストがエンゲージメントを構築し、新しいオーディエンスにリーチするための追加の新しい方法をテストしています」と語りました。