フランスの音楽ストリーミングサービス「Deezer」は、TikTokで投稿された動画で使われた楽曲を、Deezerに保存できる「音楽アプリに追加」(Add to Music App)機能との連携を発表しました。
TikTokの「音楽アプリに追加」機能に対応したDSPは、2023年11月の導入以降、Spotify、Apple Music、Amazon Music、韓国Melonに次いで、5社目になります。Deezerのユーザーは、TikTokを利用中、見つけた楽曲をお気に入りやプレイリストに追加することが出来るようになります。「音楽アプリに追加」機能は、日本を含めて世界180カ国以上で利用が可能です。
TikTokは、11月28日、独自の音楽サブスクリプションサービス「TikTok Music」を完全終了します。TikTok Musicは、2023年にローンチし、インドネシア、ブラジル、オーストラリア、シンガポール、メキシコの5カ国でサービス展開してきました。TikTokの音楽チームは、サブスクリプションサービス領域でSpotifyやApple Music、Amazon Musicなど既存のプレーヤーと直接競争する代わりに、音楽サービスと連携する戦略を優先し始めています。
戦略転換の一つで、注力領域が「音楽アプリに追加」機能の拡張です。TikTokは、この機能の開始以降、数億回以上の楽曲保存と、再生が行われた結果を明らかにしています。アプリ間連携が、楽曲発見、楽曲再生、収益機会に繋がることを音楽業界に向けてアピールしています。