音楽・エンターテインメント専門の調査会社MusicWatchは、米国市場の音楽視聴トレンドのデータをまとめた最新の年次レポート「Annual Music Study」を発表した。同社によれば、音楽サブスクリプションの有料会員数は1億3000万人に達し、前年から10%増加した。同社は「有料オーディオ市場は成熟してきた一方、依然として健全な市場であることを示した」と説明する。

MusicWatchの見解では、米国で音楽サブスクリプション、有料ストリーミングへの需要が加速し始めたのは2016年で、当時の有料会員数は2900万人だった。同社の計算では、約10年弱で新たに1億人が有料の音楽サービスに加入した計算となる。

MusicWatchのデータは、米国レコード業界団体「RIAA」が発表する2025年の市場データに先立って発表された。RIAAが昨年発表した2024年時点のデータによれば、米国の音楽サブスクリプション数は1億530万だった。ただし、RIAAとMusicWatchのデータは、大きく2つの違いがある。

1つ目はRIAAは「サブスクリプション数」をカウントしており、MusicWatchは加入者数をカウントしている点。2つ目はRIAAは「プレミアム・サブスクリプション」のみをカウントしており、MusicWatchはオンデマンド及びノンインタラクティブも対象にカウントしている点である。

MusicWatchのデータには、有料オンデマンドとノンインタラクティブを合わせたサービス加入者が含まれる。有料オンデマンドはSpotifyプレミアムやApple Music、Amazon Music Unlimited、YouTube Premium、Tidal、Pandora Premiumなどが含まれる。有料ノンインタラクティブにはPandora Plusなどのラジオ型サービスが含まれる。一方、SiriusXMやAmazon Primeの音楽サービス利用者は含まない。

そのため、両者のデータは、同じ米国音楽市場を対象にしているが、定義の違いを踏まえて読み解く必要が重要となってくる。