欧州委員会(EC)は、ユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)傘下のVirgin Music GroupによるDowntown Musicの買収に関する調査を一時停止した。必要書類が期限内に提出されなかった。今回の停止により、合併審査の法定期限も停止された。 調査を経て最終決定が下される期限は、11月26日だった。この期限は10日間延長され、12月10日までに延期されていた。ECが7月21日に公表した予備調査では、今回の買収によって「UMGが競合レコード会社の配信に関する機密データを取得する可能性がある」と指摘されていた。 ECはさらに「UMGによるこれらのデータへのアクセスは、競合レーベルに損害を与え、最終的には欧州経済領域(EEA)における原盤音楽および流通市場で既に業界リーダーであるUMGの地位を一層強化する結果につながりかねない」と説明している。Virgin Music GroupがDowntownに提示する買収額は、7億7,500万ドルとされている。