
ワーナーミュージック・グループは、フィンランド発のカラオケ・ストリーミングサービス「Singa」(シンガ)とライセンス契約で合意しました。Singaとの契約は、ワーナーミュージックの原盤権と著作権の両方を含みます。今回の提携によって、Singaはカラオケ用の伴奏に、ワーナーミュージックのカタログ作品を編集せずにオリジナルのまま利用可能になります。
今回の提携は、新たな音楽ライセンス・ビジネスの収益源増加として注目されています。カラオケ業界では、これまでレーベルとのライセンス契約の制限により、カラオケ用にアレンジした独自の音源に頼らざるを得ない状況が続いていました。Singaも同様に、これまで12万曲以上のカラオケバージョンを提供してきました。今回の契約は、Singaにとって初のメジャーレコード会社との提携です。すでに複数の音楽出版社やインディーズレーベルと契約を結び、提供可能なカタログ楽曲の拡充を進めてきました。同社CEOのアッテ・フヤネン (Atte Hujanen)は「今回のゲームチェンジャーとなる契約で、世界中の仮定やSinga対応の会場において、ワーナーミュージック・グループの著名アーティストの楽曲を、オリジナルのままカラオケ音源で歌唱出来るようになります。これは、どのカラオケ・プロバイダーにも提供できない、より楽しく、より本物に近い歌唱体験を実現します」と述べました。
Singaは現在、世界34カ国でサービスを展開しています。登録ユーザー数は200万人を超えていることに加えて、2000以上のレストランやバーなどの店舗に導入されています。Singaはまた、全ての権利者に対する透明性の高いレポート機能を実現するための技術開発にも注力しています。