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日本のレーベルやアーティストの間では、YouTube上の評価が成功の指標と捉え、世界にリーチできるプラットフォームとしての認識を高めてきました。

一方、世界の音楽業界では、YouTubeが公開しているグローバルチャートとそのデータに注目することが増えており、競争の激しい音楽市場におけるグローバルアーティストとしての世界的な成功の指標の一つと捉えています。

YouTubeグローバルチャートで成功しているアーティスト、と言えば、インド出身のアーティストです。

先日ではついに、インド・ボリウッドのアーティストであるアルカ・ヤグニックが、BTS、テイラー・スウィフト、The Weekndなどスターアーティストを抜いて、YouTubeで最も再生されたアーティストという記録を更新しています。

ヤグニックがYouTubeのチャートを席巻するのは、最近の出来事ではありません。記事執筆時点、彼女の週間再生数は3億8200万回で(1月20日〜26日)で、総再生数は14.9億再生にのぼります。

YouTubeグローバルチャートでは現在、トップ3アーティストがインド人で、2位のウディット・ナラヤン、3位のアリジット・シンとなっています。

トップ10では、10組中7組がインド出身者で、4位のシャキラ、6位のBad Bunny、9位のマイリー・サイラスがインド以外のグローバルアーティストとなっています。

インド人アーティストの特徴の一つは、ローカル地域からの再生で、YouTubeでの成功に繋がっています。

ヤグニックやナラヤン、シンのYouTubeでの再生国を見ると、インドからの再生が全体の75%〜80%近くを占めます。一方、シャキラとBad Bunnyの再生数トップ国はメキシコで、それぞれ全体の再生数の18%、25%を占め、インド人アーティストとは大きく異なる再生の分布が見られます。