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YouTubeのCEO、ニール・モーハンがAIを中心に据えたエンターテインメント分野での「2026年の優先事項」をまとめたメッセージを1月21日に公開した。その中で、AI生成音楽に関する計画にも短いながらも言及した。モーハンは「YouTube は音楽への投資も継続しています。お気に入りのアーティストを見つけ、楽曲の背景にあるストーリーに触れ、新しい音楽をシームレスに体験できるよう支援していきます」と述べ、音楽を体験できる様々なフォーマットの多様化を強調した。

https://blog.youtube/intl/ja-jp/inside-youtube/our-priorities-2026/

AIを活用したクリエイター支援戦略では、「今年は、自分の肖像(likeness)を使ったショート動画の作成や、簡単なテキスト プロンプトによるゲーム制作、音楽の実験などができるようにします」と述べ、さらなるAIクリエイターツールの開発を予告した。ただし現状ではYouTubeが開発するAI音楽ツールは実験的に一部のアーティストとクリエイターのみに提供が絞られている。

問題視されている低品質なAIコンテンツ、「AIスロップ」の拡散への懸念に触れつつ、スパムやクリックベイト対策など既存システムのさらなる活用を強調した。さらに、先入観を押し付けない姿勢を示す一方で、視聴者が求める高い品質基準の維持にも触れた。過去20年を振り返り、かつては奇妙に思えたASMRや他人のゲームプレイを視聴する文化のように、今では主流で大ヒット・コンテンツになった例があると説明した。

モーハンは、AI活用に関する最新の数値も公開した。2025年12月だけでYouTubeのAskツールを通じて「この歌詞の背景は?」や「このレシピの材料は?」といった質問を投げかけたユーザーが2000万人以上いた。また、同月には1日平均600万人以上が10分以上の自動吹き替え動画を視聴した。