スコットランド人のシンガーソングライター、ルイス・キャパルディとチケット販売の透明性を高める技術を開発する「XTIXS」は、「DeFi」(ディーファイ、分散型金融)プロジェクトを用いたチケット販売を、 8月23日にアイスランドのレイキャヴィークで開催するコンサートにて実施したことを発表しました。

XTIXSは、「今回のライブは、DeFi、NFT、GET Protocolのユーティリティ・トークン$GETなどブロックチェーン技術によって実現しており、将来のチケットの在庫を担保として、スマートコントラクトに条件が記述されます。加えて、すべてのチケットはNFTとして取引可能で、詐欺やダフ屋、あらゆる不当な二次販売を不可能にします」と説明します。DeFiとNFTチケットを組み合わせて実現するコンサート運営は世界で初めての事例となります。

専門用語が並びますが、クラウドファンディング方式のコンサートをWeb3技術で実現した、と言えばイメージしやすいのはないでしょうか。XTIXSによれば、コンサートが資金調達されるまでには24時間を要したとのこと。チケット転売防止対策を導入したことも、資金調達を行う上で重要なポイントだった、とXTIXSは述べています。

XTIXSが開発するブロックチェーン方式のチケット販売システムは、これまでスイスのCaprices Festival、スペインのEl Bosque Sonoro、Brizna Festivalsでテストされてきましたが、本格的な導入はレイキャヴィークでのライブが初めてです。