
新しい音楽マーケティングの施策に活用できる機能かもしれません。Instagramは、熱心なフォロワーやスーパーファンとのエンゲージメントを高める新機能として「Unlockable Reelds」(アンロック型リール)と「月間サマリー」の2つのテスト運用を行っています。「アンロック型リール」は、閲覧者を限定できるリール投稿と捉えることができます。リールを閲覧するために、ロック解除のシークレットコードの入力が求められます。コードの設定は、投稿の中に隠したキーワードをコードとして入力させるなど、クリエイターが望む形式で設定できる模様です。
この機能は、音楽マーケティングにおいて、SNSで常にエンゲージするアクティブなファン層を活性化したいキャンペーンや、限定コンテンツの配布を通じたUGC促進キャンペーンなど、様々な場面で活用できる興味深い機能です。グッズ購入者やライブ参加者に対してコードを発行し、限られたファンのみしかリールにアクセスできる仕組みも作ることができます。
2つ目の月間サマリー機能は、投稿に関する詳細なインサイトが提供される機能です。リール動画や投稿の月間視聴数の比較や、非フォロワーに関するデータ、アクティブなオーディエンスをさらに活性化するための最適な投稿時間などのオーディエンス情報などが提示されます。これらの客観的なデータを活用することで、活発なファンや、関心の薄いフォロワー、接点の無い非フォロワーなど、さまざまなオーディエンスに対する動画戦略やプラン開発、個別の施策を講じることに期待が高まります。マーケティング施策の施策検証や、レーベルを横断したアーティストの現状分析にも、これらのデータは活用できそうです。