インドの音楽ストリーミングサービス「Hungama Music」が、4月15日にサービスを終了することを発表しました。ユーザーへの通知によれば、同日でダウンロード済みの楽曲およびライブラリ保存したコンテンツへのアクセスも終了します。Hungama Musicは2013年にサービスを開始し、2023年にサブスクリプション・サービスへ移行しました。インド国内の地域言語の音楽配信に強いサービスとして知られてきました。また、最近までインドの著作権管理団体「IPRS」とライセンス契約を結ぶ唯一のインド国産の音楽ストリーミングサービスでした。音楽サービスは終了しますが、今後、映画やオリジナル動画、ポッドキャスト、オーディオコンテンツを配信する「Hungama OTT」(Hungama Digital Mediaが運営)は引き続き運営される予定です。

インド国内の主要な音楽ストリーミングサービスでは、「Gaana」「JioSaavn」が残っています。Hungama Musicの終了は、インドで過去2年間で閉鎖した音楽ストリーミングサービスでは3つ目になります。2024年1月にはByteDanceのRessoが終了。2024年11月にはWynk Musicがサービスを終了しました。

IFPIによれば、2024年のインド市場の売上高は前年比2.5%増加した3億6370万ドル (約52億円)で、世界15位の市場規模です。国内のサブスクリプションの成長が著しく前年比16%の勢いで伸びた一方、広告付きの無料音楽ストリーミングは4.5%減少と低迷し、サブスクリプションへの移行が始めています。