Spotifyはヨーロッパにおけるサブスクリプション有料会員数が1億人に達したと発表しました。これは、同社CEOのダニエル・エクがストックホルムで開催されたイベントで発表し、自身のLinkedInでも共有しました。Spotifyはサブスクリプション事業が好調な伸びを見せています。2025年Q1 (1月-3月期)の決算発表で、全世界の有料会員数が2億6,800万人に達したと報告しました。これは前年同期比12%増加しており、前四半期の2024年12月末に報告された2億6,300万人から500万人純増となっています。Spotifyは、4月-6月で2億7,300万人に達する見通しがあります。

エクCEOは、「ヨーロッパは現在、Spotifyのグローバル有料会員の約40%が住む市場です」とSNS投稿で述べました。

同社の有料会員を地域別に分けたデータによれば、2025年Q1時点でヨーロッパは全有料会員の37%を占める9916万人を獲得していました。地域別では北米は26%、ラテンアメリカは23%、日本やアジアを含むその他の地域 (Rest of World)は14%です。Spotifyは国別の有料会員数データは公表していません。

Spotifyは過去数年間、世界各国でサブスクリプションの値上げを実施してきました。先月も、ヨーロッパやラテンアメリカの数十カ国で、早ければ6月から価格改定が始まる情報が伝えられていました。2025年に入ってから、ベルギー、オランダ、ルクセンブルグの3カ国で値上げが行われ、個人プランの月額料金は10.99ユーロから12.99ユーロ (約1780円から2124円)と大幅に上がりました。Spotifyは、有料会員一人当たりの売上金額であるARPUの向上を重要指数の一つとして捉えて、会員獲得戦略の中心においています。2024年の有料会員におけるARPUは4.85ユーロ (約793円)で、これは前年の4.39ユーロから7%上昇しました。