
韓国メディアのChosunBizの報道によれば、韓国の音楽ストリーミング市場では、SpotifyがローカルDSPのGenie MusicやFloをユーザー数で追い抜き、同国3位までシェアを拡大していることが分かりました。これは、モバイルアプリ分析会社Wise Appのデータを分析したもので、Spotifyの韓国における月間アクティブユーザー数 (MAU)は359万人と大幅に増加しています。一方、Genieは263万人、Floは175万人に留まっています。
韓国で最もユーザー数の多い音楽ストリーミングサービスは依然としてYouTube Musicの982万人で、2位のMelonが654万人と、この2つのサービスが他社を大きくリードしていますが、Spotifyは急速に距離を縮めています。Spotifyは韓国でのサービスローンチは2021年2月と他社DSPよりも遅れましたが、2024年10月に無料プランを導入して以降、着実にユーザー獲得を伸ばしています。
Spotify Koreaは先日、詳細な国別データや再生傾向を示した「Loud & Clear」レポートを韓国で公開しました。Spotify上では、韓国人アーティストの楽曲は、2024年だけで20億回以上再生されており、グローバルプレイリストに追加された韓国アーティストは4,100人以上に拡大しました。韓国語楽曲の再生時間は970万時間以上で、再生が生まれた主な国はアメリカ、インドネシア、ブラジル、フィリピン、メキシコとなっており、韓国語楽曲は、Spotify上で最も再生される非英語圏言語の音楽とまでなりました。
韓国ではNaverとSpotifyとの提携に関する展開が、有料会員数増加の機会創出として注目を集めています。NaverはすでにNetflixとの提携を始めており、同社の会員特典にSpotifyを追加する検討も始めました。