DIYアーティスト向けのセルフサービス型ディストリビューター「DistroKid」は、Spotifyへフル尺のミュージックを無制限にアップロードできる新機能を追加しました。この機能は、DistroKidがアーティスト向けにベータテスト提供してきた動画配信サービス「DistroVid」の正式ローンチにあたって追加されました。

DistroVidが配信する動画プラットフォームには、Apple Music、Amazon Music、TIDAL、Vevo、Boomplayが含まれており、今後数カ月でさらに多くのDSPが参加する予定です。動画配信にはDistroVidの有料プランが必要です。DistroKid利用者の場合は年間99ドル (約14,200円)、非利用者は年間129ドル (約18,500円)で利用できます。DistroKidはアップロードによるロイヤリティを受け取りません。

Spotifyへのフル尺動画の配信は、通常、レーベルと契約するアーティストに限定されており、Spotify Canvasなどのショート動画の配信のみがアーティストに開放されてきました。DistroKidの新機能で、契約しないインディペンデント・アーティストも、同じように動画を納品出来るようになり、動画配信の収益を100%受け取ることが可能になります。

DistroKidの創業者兼CEOであるフィリップ・カプラン (Philip Kaplan)は、次のように述べています「多くのストリーミングサービスが、音声コンテンツに加えてミュージックビデオ視聴を開始していますが、これまでインディペンデントアーティストがそうしたサービスに自分のミュージックビデオを配信するための優れた手段は存在していませんでした。私たちの新しいミュージックビデオサービス『DistroVid』は、インディペンデントアーティストが自身のミュージックビデオをあらゆるプラットフォームに簡単かつ手頃な価格で配信できるようにするものです」

現在、Spotifyでのミュージックビデオ配信はベータ版で、世界98カ国のユーザーは楽曲再生とビデオ視聴を「Switch to Video」ボタンで簡単に切り替えて楽しむことができます。