アーティストやレーベルのSNS運営や、コンテンツ制作の方針を左右するかもしれない。

Instagramの事業責任者であるアダム・モッセーリ (Adam Mosseri)は、生成AIコンテンツが急増するSNS、とりわけAI生成の低品質のコンテンツである「skip」が爆発的に増加している昨今、プラットフォームを活用するクリエイターの役割についてThreadsに年次のメッセージを投稿した。同氏は投稿で「本物らしさ」(オーセンティシティ)の重要性を問いた。「2026年を見据えると、新たな大きな変化の一つは、“オーセンティシティ(本物らしさ)が無限に複製可能になりつつある”という点です。クリエイターが重要な存在であり続けてきた理由、つまり“リアルであること”、“人とつながること”、“偽ることのできない声を持つこと”は、いまやツールを使えば、誰でも手に入れられるものになりました。投稿フィードは、あらゆるものが合成されたコンテンツで埋まり始めています」

モッセーリは、慎重ながらも前向きな投稿の中で、今後のSNSでは「むしろクリエイターの重要性が高まる」と示唆した「オーセンティシティは急速に希少な資源になりつつあり、その結果、クリエイターが制作するコンテンツへの需要は減るどころか、むしろ高まっていくでしょう。成功するクリエイターとは、新しいテクノロジーを取り入れるか否かにかかわらず、自身のオーセンティシティをどのように維持するかを見極められる人たちです」

同氏は、クリエイターの成功において「本物らしさ」を続けることが厳しい時代になっていると警鐘を鳴らした「(本物らしさの維持)それは簡単になるどころか、むしろ難しくなっています。誰もが“本物らしさ”をシミュレートできる時代だからです。これからの基準は、『作れるかどうか』から、『あなただけが作れるものを生み出せるかどうか』へと移行します。それが新しい「境界線」になります」と指摘した。