Spotifyは、ニューヨークを拠点に世界中でチケット販売を手掛けるプラットフォーム「SeatGeek」との提携を新たに発表した。この連携では、SeatGeekが取り扱う公式一次流通チケット情報が、Spotifyのライブイベント発見機能と連携する。Spotifyユーザーは、頻繁に再生する好きなアーティストや、フォローするアーティストのライブ・イベントを発見しやすくなる。ライブ・イベントを発見した後は、SeatGeekアプリへ移動し、チケット購入に進むことができるため、ライブ・イベントの発見から購入までの時間や手間を減らせる利点がある。

SeatGeekが取り扱うチケット情報は、Spotify内でリスナー個々に向けて、パーソナライゼーションや通知、レコメンデーションを通じて表示される。加えて、AIを活用した独自の市場インテリジェンス・エンジン「SeatGeekIQ」を通じて、パートナー企業がファン行動をより深く理解し、来場率を改善し、事業全体でより適切な意思決定を支援する。

Spotifyの事業開発リードのアビー・ライリー(Abbie Riley)は次のように述べた「SeatGeekとのパートナーシップは、最高水準のイベント発見プラットフォームを構築するという私たちのミッションで、重要な一歩となります。認定されたパートナーからの公式一次チケットと、エンゲージメントの高い私たちのオーディエンスをつなぐことで、ファンが愛する音楽を再生しながらチケットを見つけ、より文脈を理解したコンサート発見体験を実現します」

今回のSeatGeekとの提携は、Spotifyがアプリ内でコンサート発見とチケット購入の連携を強化してきた技術連携の新たな一歩となる。

Spotifyは2022年には、アプリ内の「コンサート・ハブ」からの次の一歩となる「ライブイベント」フィードをローンチした。その後、チケット購入をSpotifyアプリ内で実現できる「Spotifyチケット」機能をローンチし、ファンが直接チケットを購入できる実験を開始した。しかし、2024年には、チケットの自社販売から撤退した。そして、既存のチケット販売プラットフォームとの連携を拡充する方向へ、戦略を切り替えた。2024年にはSongkickとの13年に渡る連携を終了させ、新たに「Bandsintown」との連携を開始。引き続き、ライブ・イベントや音楽フェスティバル情報のレコメンデーションや通知機能の精度を高めてきた。