「音楽のスーパーファンはInstagramを使う」これはLuminateが作成した最新レポートで、Instagramがファンダムの巨大プラットフォームとしての地位を位置付ける主張が打ち出されている。本レポートはInstagramがLuminateに委託して作成された。2025年半ばに実施された調査では739組のアーティスト、米国のリスナー4,041人へのアンケート調査、さらにストリーミングデータを用いた準実験的分析が実施された。その結果、彼らの主張を裏付ける様々なデータが示された。
同調査では「音楽スーパーファンの58%が、アーティストや音楽コンテンツとの接点にInstagramを活用しており、同プラットフォームは音楽エンゲージメントにおける最大のSNS・動画サービスの一つ」と説明する。さらに、「Instagramで日常的に音楽コンテンツに接しているユーザーのうち、約3人に一人(32%)がスーパーファンに該当する」とも述べた。
Instagramを活動の場として最も積極的に活用するアーティストほど、プラットフォーム外でのストリーミング再生回数の伸びが大きく、その効果も一時的や急に減少すること無く、持続しやすいと主張している。また、Instagramを活用しているアーティストは、再生回数が前年比中央値で23%成長しており、同じ期間における全アーティストの中央値である3%成長を大きく上回った。Instagramはこれを検証するため、「準実験的」なアクティベーション施策を実施した。その結果、施策に参加したアーティストの外部プラットフォームでの再生回数が平均10%増加したと述べた。
レポートでは、TikTokが競合相手として認識された。Instagramは両プラットフォームともに原盤音楽市場において、同レベルに価値の高いオーディエンスを持つと述べた。一方、自社アプリで積極的に音楽コンテンツに接するユーザーは、TikTokユーザーよりもライブ音楽イベントへの参加、アーティストのフォロー、リンクまとめの閲覧、アナログ・レコードの購入により高い関心を示したと主張している。
委託レポートは通常、委託先に有利なデータのみを示す傾向が強い。その点、Instagramの本レポートは一定の誠実なデータも見られる。スーパーファンの音楽に対するエンゲージメント率を示すスライドでは、InstagramがTikTokを上回る一方、YouTubeには大きく及ばない位置付けが示された。他のスライドでは、TikTokがYouTubeを上回るデータも示している。例えば、日常的に音楽コンテンツに接しているユーザーによるフィジカル音楽商品の購入、コンサートへの支出などが該当する。
Metaの音楽・プロダクトパートナーシップ担当副社長のタマラ・フリヴナク (Tamara Hrivnak)は次のように述べた「私たちは、あらゆるソーシャル環境の中で、最も濃いスーパーファン層を抱えています。アーティストの熱心なファンとの継続的な関係構築を実現するだけでなく、私たちのプラットフォームを積極的に活用するアーティストは、平均的なアーティストと比べて7倍のストリーミング成長率を実現しています」
