Spotifyは低価格で提供していた「ライト・プラン」を廃止した。またスタンダードプランを値上げし、サブスクリプションの海外展開戦略を再設計している。ライト・プランは2025年11月に、インド、インドネシア、サウジアラビア、南アフリカ、UAEで始まったため、わずか数ヶ月後での方針転換となった。

Spotifyは一部の国で、3つのプランを提供している。最も安価なサブスクリプションのライト、通常のスタンダード、上位プランのプラチナムだ。ライト・プランは、広告無しのオンデマンド再生ができるが、オフラインのダウンロード再生や高音質再生などは追加機能は上位プランに比べて少なかった。

Spotifyはライト・プランを廃止する代わりに、スタンダード・プランの価格を値下げした。インドでは、月額199ルピーから139ルピーに引き下げ、同時に学生プランも月額99ルピーから69ルピーへ引き下げられた。インドでは、これまでライト・プランは月額139ルピー、日本円で約230円だった。今回の価格改定によって、今後はスタンダード・プランが、新たなエントリー向けの有料プランとなる。

また今回は、価格は下がったが、機能に変更はない。スタンダード・プラン利用者は、今まで通り広告無しの再生、オフライン再生、最大320kbps音質の再生が利用できる。一方、プラチナム・プランは価格は据え置きのままだが、Duoプランおよびファミリープランが削除された。

今回の価格改定は、ユーザーが望む価格の設定と機能の提供、DSPが期待する利用者獲得及び収益成長におけるバランスの難しさを浮き彫りにしている。収益分配の面でも、分配額の増加を求める地元のレーベルや楽曲権利者からの圧力も今後高まっていくだろう。一方で、上記5カ国の利用者は、結果的にサブスクリプションの価格が下がり、機能は変わらないというメリットを得られたこととなる。