音楽業界特化型デジタルマーケティング・エージェンシーのGerbera Music Agency株式会社(GMA)は、音楽と相性の良い領域に関する調査を実施し、結果を発表した。

今回の調査は、音楽のプロモーション時にタイアップやコラボレーションできる他の分野とファン層についてより深く知るためのヒントを提供する。

今回対象となったのは、映画/ドラマ/アニメ/マンガ/ゲーム/スポーツ観戦/ファッション/美容・コスメ/旅行の9分野のファンが、好みの音楽ジャンルや、音楽への関心度合い、年齢別の関心領域を調査した。

本調査はGerbera Music Agencyと株式会社iDEAKITTと共同で行われ、調査時期は2026年7月、15〜69歳の9,941名が質問に答えた。

音楽×9分野の“両方に熱狂”する層を調査。最大は「旅行」の約1,260万人(推定)

調査によれば、音楽と各分野の両方を「とても好き」と答えた「コア掛け合わせ層」では、音楽×旅行が回答者全体の15.7%(約1,260万人)で最も高かった。

音楽×映画が13.3%(約1,060万人)、音楽 x ドラマが12.0% (約960万人)と続いた。

一方で、「とても好き」と答えた中で最も低かったのは、スポーツ観戦(9.5%)、美容・コスメ(9.7%)、ゲーム (10.1%)だった。

よく聴く音楽ジャンルで突出していたのは、アニソン・ゲーム音楽・ボカロのリスナーだった。

アニソンリスナーはmマンガ46.3%(全体19.4%の2.4倍)とゲーム40.8%(同16.8%の2.4倍)、ゲーム音楽リスナーはアニメ49.2%とマンガ45.9%、ボカロリスナーはアニメ51.3%・ゲーム46.9%・マンガ46.2%が「とても好き」と答えた。

自分の好きな領域だけでなく、他の分野でも同じように熱量が高いことを示している。

反対に、重ならない分野では、アニソン・ゲーム音楽・ボカロのリスナーは、ドラマ・スポーツ観戦・ファッション・美容コスメ・旅行では、それほど差が出なかった。

K-POPリスナーは、美容・コスメ(+22ポイント、35.5%)、ファッション(+20ポイント)、ドラマ・旅行(各+17ポイント)が大きくポイントが高くなった一方、アニメ(+8ポイント)、マンガ(+9ポイント)、ゲーム・スポーツ観戦(各+7ポイント)では小さく、二次元系のエンタテインメント領域との重なりは薄いことが分かった。

音楽の好みを問わず、9分野の「とても好き」率を年代別に見ると、年代で違いが3つに分かれることも見えてきた。

一つ目は、ゲーム、美容・コスメ、アニメ、ファッション分野で、上の年代ほど低い傾向の「若年集中型」。

15〜18歳→45〜54歳でゲームは25.2%→11.0%、美容・コスメは19.6%→9.2%。2つ目は「全年代型」で、映画・ドラマ・マンガ・スポーツ観戦を好む層が含まれる。

最後は「年齢上昇型」で、これは旅行を好む15〜18歳の25.5%から45〜54歳の31.3%までと上の年代ほど高くなり、15〜54歳で高かったのは旅行だけだった。

タイアップやコラボレーションを展開するアーティストや企業にとって、相手のブランドや分野に関するデータの取得や、利用者情報の把握は簡単ではないはずだ。

そのためにも、コラボレーションする分野やクリエイターが活動する領域を理解するための知識を持っておくことは大切だ。

投稿者

  • ジェイ・コウガミ

    ジェイ・コウガミは、Music Ally Japanのエディトリアル・ディレクターで、ニュースレター記事執筆、イベントおよびカンファレンスのモデレーターを担当しています。