ChatGPTを開発するOpenAIは、自社のイベント「Dev Day」を開催し、外部アプリと連携するプラットフォーム戦略を発表した。その初期パートナーにSpotifyが参加したことが明らかになった。10月7日以降、Spotifyのフリー・プレミアム・プランの両方で、ChatGPTとアカウントを連携すれば、楽曲やアーティスト、アルバム、プレイリスト、ポッドキャストなどが検索出来たり、ChatGPTが音楽をレコメンドしてくれる。提案された楽曲やプレイリストはSpotifyアプリで再生・視聴が可能だ。リクエストする際には、具体的なアーティスト名や楽曲タイトル以外にジャンルやムード、ポッドキャストではクリエイター名、ゲスト名なども追加できる。

SpotifyとChatGPTの連携は145カ国で対応している。現在は英語のみで始まっており、ChatGPTアプリとウェブ版の両方で利用が可能となっている。今後数週間から数カ月にわたって、リクエストへの対応で改良と改善が続く予定だ。

Spotifyによれば、プレミアム・プランユーザーは、より複雑なプロンプトが利用可能で、新しく完全にパーソナライズされた選曲が可能になる。一方、フリーユーザーはDiscover WeeklyやNew Music Fridayなど、すでにアプリ上で利用可能なプレイリストの利用が可能となるなど、プランによる違いがある。

ChatGPTの連携サービス・パートナー第一弾の中で、音楽サービスはSpotifyのみ。既に、Booking.com、Canva、Coursera、Figma、Expedia、Zillowとの連携が始まった。さらに年内には、Peloton、Uber、TripAdvisor、OpenTableなど11の新パートナーが追加予定となっている。

Spotifyは、発表にあたって、音楽やポッドキャスト、その他の音声・映像コンテンツがOpenAIに対して、学習目的で共有されることは無い、と強調している。また、アーティストやクリエイターの作品は常に保護されていく。