音楽分析プラットフォーム「Chartmetric」が2025年のグローバル音楽のトレンドをデータで解説したレポート「Year in Music 2025」を公開した。これは、同プラットフォーム上で分析可能な1,300万組以上のアーティストと、1億4,500万曲以上の楽曲のデータを様々な角度から分析して、独自のインサイトとトレンドをまとめた内容となっている。
2025年に浮上した注目のトレンドを幾つか紹介する。
チャートの入れ替わりの激しさはTikTokが突出
2025年通年で、TikTokのトップ50チャートに登場した楽曲数は3,600曲以上。同期間で各DSPのトップ50チャート入りした曲数を比べると、次に多かったのはShazamの592曲、Apple Musicが580曲、Spotifyが439曲、SoundCloudが394曲、Deezerが347曲、Amazonが299曲だった。TkTokはヒット曲の露出機会が他のDSPよりも大幅に多い構図となっている。
新曲が年間で強いとは限らない
Spotifyの2025年トップ10楽曲のうち、2025年にリリースされた楽曲はわずか3曲で、残りは過去にリリースされた楽曲だった。このことからも、年間を通じた話題曲やてヒット認識される楽曲が必ずしも同年リリースに偏らない音楽再生の傾向が見える。またこれは、勢いを維持できないヒット曲や、ピークを短期間で終える楽曲が増えたという消費の変化も伺える。
10億再生に到達するまでの速度が加速中
2015年にリリースされた楽曲では、Spotifyで10億再生に達するまでの平均期間は7.5年だった。しかし、2025年は、平均期間が6カ月 (197日)まで短縮している。2025年にリリースされた3曲(Bad Bunnyの「DtMF」、Alex Warrenの「Ordinary」、KPop Demon Huntersの「Golden」)は、同年中に10億再生を達成している。
ローカルジャンルの伸長
2025年は、国の特色や地域性の強いジャンルが多くの人気を獲得した。インド音楽、K-Pop、ブラジリアン・ファンク、コリードなどが急上昇した。
グローバルアーティストの国別構成比
Chartmetricが分析するトップアーティスト1000組の国別シェアを2020年と2025年のデータで比較したところ、国際化の波がさらに拡大していることが分かる。特にプエルトリコ、韓国 (トップアーティストを占める割合が5倍増加)、インドは、世界のトップアーティストを生み出す影響力あるハブとして台頭している。
・アメリカ:51% → 41%
・イギリス:16% → 11%
・カナダ:3% → 3%
・ドイツ:3% → 2%
・インド:1% → 11%
・メキシコ:2% → 4%
・ブラジル:3% → 4%
・プエルトリコ:5% → 5%
レポートは、ライブ市場、再生されやすい楽曲、ソングライター、利用されるSNS、映画やテレビ番組で人気を出しやすい楽曲の傾向、グローバル市場など、10のカテゴリーに分類された様々なデータとトレンドを紹介している。
