Musixmatchといえば、ストリーミングサービスの再生画面に表示する歌詞のライセンス契約で知られる企業としての印象が強いかもしれないが、同社が開始した新サービスは、著作権侵害の可能性や、許諾していない歌詞利用を検出することが可能になる。新サービス「Sentinel」(センティネル)はリアルタイムの歌詞検出機能で、生成AIコンテンツやユーザー生成コンテンツ (UGC)に著作権で保護された歌詞の一部分だけが使用されても「ミリ秒単位」で検出する、と同社は説明する。Sentinelを導入する音楽企業や生成AIスタートアップ、UGCプラットフォームは、著作権侵害の可能性あるコンテンツや配信者に対して、迅速に対応できるようになり、また自社のコンテンツ・ポリシーの強化など適切な運営を行えるようになる。
Musixmatchでは、特にUGCを取り扱う企業や、AIコンテンツ生成を行う企業での導入を想定している。同社共同社長のリオ・カラエフ (Rio Caraeff)はこう説明している「顧客企業は早い段階でリスクを検知し、管理できるようになることで、最良の製品を構築しつつ、責任ある形で事業を拡大できるようになります」
SentinelはMusixmatch Proサービスの一部として提供が始まった。Musixmatch Proはアーティスト、ソングライター、レーベル、音楽出版社、企業が音楽コンテンツや歌詞を管理、配信、収益化する支援ツールを提供している。ただし、Musixmatchの狙いは歌詞検出だけに留まらない。同社は、まずは歌詞からスタートするものの、今後はSentinelの対象範囲を広げ、「より幅広い著作権識別と権利管理」に対応させていく計画だ。
Sentinelは、包括的な歌詞フィンガープリンティング技術と、Musixmatchの保有する歌詞データベースを基盤としている。同社の歌詞データベースは250以上の言語に対応し、20万以上の音楽出版社と連携している。
