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TikTokのディストリビューション部門である「SoundOn」に関する発表は、同アプリの他の部門に比べると多くない。先日発表された内容は、一見地味なアップデートに聞こえるかもしれないが、実際は、ストリーミングサービス上で横行する偽造楽曲や著作権侵害コンテンツの拡散に対して、ディストリビューターが果たすべき責任、という業界全体に関わる大きな議論を加速させる発表だった。

SoundOnは今回、ACRCloudの「Derivative Works Detection」(二次的著作物検出)ツールの導入を開始した。これにより、SoundOn経由で配信される楽曲から、著作権で保護された楽曲を特定できるようにした。納品された楽曲が再生速度の変更やピッチシフトによって大幅に改編された場合でも、検知が可能になる。これによって、既存の審査や検知体制をすり抜けて、SoundOnから配信しようとする偽造楽曲とその配信源を取り締まる。結果として、DSPに納品されるコンテンツがオリジナルな楽曲として許諾され、リスナーへの信頼を高め、ストリーミング詐欺のリスクを軽減するための施策となる。

SoundOnのEMEA(欧州・中東・アフリカ)責任者であるニチャル・セティ (Nichal Sethi)は次のように述べた「SoundOnは、アーティストの最初のリリースからグローバルでの成功まで、あらゆる段階を支援するために構築されたプラットフォームです。配信、プロモーション、オーディエンス開発をひとつの基盤に統合しています。私たちは今後も数十万規模のアーティストがTikTok内外でファンベースを拡大し、収益を生み出せるよう支援してきます。その上で、エコシステム全体において最高水準の責任を果たすことが不可欠です」