投稿公開日:2025-11-26 投稿カテゴリー:音楽業界 / 音楽ストリーミング フィナンシャル・タイムズによれば、Spotifyは、2026年第1四半期 (1-3月期)に米国でサブスクリプション価格をさらに引き上げる予定がある、と報じた。Spotifyが米国で行った直近の値上げは2024年7月。現在は個人向けプレミアムプラン料金は月額11.99ドルだ (約1,870円)。さらなるSpotifyの値上げに対して、投資家やアナリストからは期待が高まっている。JPモルガンは「米国で月額1ドルの値上げが実施された場合、Spotifyの年間収益が約5億ドル (約790億円)追加で増加する可能性がある」と試算していることをフィナンシャル・タイムズは紹介している。メジャーレコード会社や権利者側は、音楽サブスクリプションの料金設定がインフレ率に追いついていないこと、Netflixなど他のサブスクリプションサービスと比べて音楽サブスクリプションは依然として低価格に留まっていることなどを理由に、Spotifyをはじめ音楽ストリーミングサービスに対して、定期的な価格改定を強く要求している。音楽プラットフォーム各社も、過去数年の間に、価格改定を複数回実施しており、Spotifyも2025年に入り、複数の地域で値上げしている。Spotifyが米国での値上げをいつ実施するか。そして、競合他社が追随して価格を引き上げる動きが増えれば、音楽業界にとって大きな追い風になることが予想される。特に、米国では値上げを歓迎する声が高まっている。米国の音楽業界団体であるRIAA (米国レコード協会)が発表した「2025年上半期の原盤市場の収益成長率がわずか0.9%の成長に留まった」という停滞感を好転させる可能性がある。一方で、RIAAの発表では、米国の有料音楽サブスクリプション利用総数は2025年上半期で1億530万件を突破した。これは前年比630万件の増加だった。2024年上半期の純増加数だった250万件から2.5倍も増加したことを考えれば、米国の音楽サブスクリプション市場は依然として拡大傾向にあることも示された。