Spotifyは、楽曲ページで表示するクレジット情報に演奏家や楽曲制作に携わるコントリビューター情報を追加し、表示可能な楽曲データを拡張する。これまで表示されてきた「ソングクレジット」では、パフォーマー、ソングライター、プロデューサーのみだったが、今後は楽曲を演奏するアーティストや、エンジニア、アレンジャー、A&Rスタッフなどの情報も表示する仕様へと変更する。

https://artists.spotify.com/ja/blog/spotlighting-the-people-connections-and-stories-behind-your-music

楽曲クレジット情報は、レーベルまたはディストリビューターから提供される。新しいクレジット情報の表示は、モバイルアプリから展開が始まる。今後はデスクトップ・アプリでも数カ月以内に対応する。

加えて、Spotifyは「SongDNA」と「楽曲について」(About the Song)を新たに導入する。SongDNAは、楽曲に関連するアーティストの共同制作者や、使用されたサンプル、カバーバージョンに関する情報を一目で追えるようになる新たな表示方法。楽曲再生画面の下に表示される関連情報の中で、新たに追加表示される。SongDNAで表示されるサンプル情報とカバー楽曲情報は、WhoSampledのデータと紐づいて展開される。「楽曲について」は、楽曲の制作プロセスや文化背景、楽曲のヒントになった影響などをファンやリスナーが読むことができるテキスト形式の情報がアプリ内で表示される。ライナーノーツに似た情報と捉えることができる。いずれの新機能もプレミアムユーザー向けに提供される。

クリエイターは、公開前のSongDNAと楽曲についての情報を事前にSpotify for Artistsで確認できる。誤りがある場合、クレジット情報の再提出も可能となる。

Spotifyのソングライター&音楽出版社パートナーシップ責任者のジャクリーン・アンクナー (Jacqueline Ankner)は次のように語っている 「詳細になった楽曲クレジット、SongDNA、そして『この楽曲について』の展開により、ファンは大好きな音楽の背後にいる人や制作のヒントになったものについて深く知り、クリエイターも正当な評価を受けられるようになります。これは、『それぞれの楽曲に命を吹き込む人、関連する音楽、そしてストーリーにスポットライトを当てたい』と取り組むSpotifyの新たな一歩です」

プロデューサーのマイク・ディーン (Mike Dean)は、今回の取り組みについてこう語った 「レコードやCDの時代には、多くの人が音楽を聴きながらライナーノーツを読んでいました。音を聴き、クレジットを読み、自分もいつか名前が載るような人になりたいと夢見たものです。その後私がキャリアをスタートさせた頃は、インターネットが普及するはるか前でしたが、クレジット経由で自分の名前が知られていきました。今では、レーベルが音楽を納品する際に多くの情報がメタデータの中に隠れてしまい、アシスタントエンジニア、補佐のプロデューサー、マスタリングエンジニアなど、多くの制作関係者のクレジットは非表示になってしまいます。楽曲クレジットの詳細化とSongDNAの展開は、クレジットの近代化につながる大きな第一歩だと思います」