世界展開するECプラットフォーム「Shopify」がYouTubeと商品販売の機能で提携しました。動画を投稿するアーティストやクリエイターは、Shopifyに開設するオンラインストアをYouTubeチャンネルや動画に連携できるようになり、ライブ配信中にグッズ販売が可能になります。

視聴者はYouTubeから外部のECストアへ離脱することなく、ライブ視聴する間に画面上で直接商品が購入出来るようになります。また動画の下に視聴者に向けてグッズや商品をキュレーションして表示する機能も追加しました。そして、YouTubeチャンネルに「ストア」タブが新たに設けられ、全商品を表示することが出来るようになります。

ストアタブは、米国、ブラジル、インドのYouTubeチャンネルでテストが始まっており、今後さらに多くの国でローンチ予定です。

この新しいShopify連携や商品表示機能は、YouTube Studiosに新たに設置される「ショッピング」ツールで設定と管理が出来るようになります。ライブ配信中の商品販売は、ライブ管理画面(Live Control Room)から設定が可能になります。

YouTubeとShopifyとの連携によって、動画を通じてECビジネスを強化するアーティストがさらに増えることが期待出来ます。また、ファンとの交流が得意なチャンネルを運営するレーベルや映像クリエイターにとって、YouTubeチャンネルを通じた商品販売は新しい収益源の一つになる可能性があります。

YouTubeはすでに今年のコーチェラ・フェスティバルのライブ配信中に音楽ファンに対してアーティスト・グッズを配信する実験を行うなど、ライブビジネスでの活用も始まっていることから、今後はYouTubeのライブ配信と併せてファンとの交流や、グッズ販売を戦略的に取り組むアーティストやクリエイターが成功するかもしれません。