Spotify が、ライブコンサートや音楽フェスティバルの配信権の取得を検討している、と報じられている。最近注力しているチケット先行販売機能や、ライブイベント連携を拡大し、アーティストのスーパーファンを獲得する動きとして注目される。ブルームバーグの報道によれば、Spotifyはコンサート・プロモーターと音楽フェスティバルの映像の権利について協議を進めているという。Spotifyはすでに自社制作でライブ・コンサートやイベントを実施し、その映像を配信する取り組みを「Spotify Presents」で始めている。これまでにも、トラヴィス・スコットがバルセロナで開催したライブや、デュア・リパのメキシコシティ公演を映像配信で活用している。しかし、今回報じられた交渉では、Spotifyがより大規模なライブ映像配信戦略を検討している可能性がある。
Spotifyは先日、新たな先行チケット販売「Reserved」を発表した。これはアーティストを熱心に聴くリスナーに対して、一般販売前にチケットを購入できる権利を提供する。今回報じられたライブ・コンサートやフェスティバルの動画配信は、好きなアーティストを何度も再生し、コンサート・チケットを購入する行動と同じ領域にある。Spotifyのアプリ内に、単なる音楽再生機能だけでなく、音楽ディスカバリー、アーティスト情報、ツアー日程、ミュージックビデオ、動画ポッドキャストなどのコンテンツを内包し、外部アプリへ移動すること無く、ファン化を推し進め、より深いファン体験を完結させようとする考え方だ。そして、将来的にはコンサートチケットやライブエンターテイメントまでを加えた総合エンターテインメント・プラットフォームへ領域を広げていく方向性を示唆している。
