Spotifyは、インドのVodafone Idea(Vi)とのパートナーシップ契約を締結した。今回の提携により、Spotifyは、Vi個人およびファミリープラン利用者に対して、3カ月無償でSpotify プレミアム・スタンダード・プランを提供する。また、Viの料金後払い利用者 (Postpaidプラン)は、サービスや特典の利用状況に応じて月末に請求される「請求合算払い」機能を利用することで、3カ月のトライアル終了後も、追加料金無しでSpotifyプレミアムを利用できるようになる。
このインドで主流な後払い料金形式での提携は、インドの通信事業者では業界初の試みとなる。Viは直近の決算発表で、4Gおよび5G加入者数が1億2890万人、総利用者数が1億9280万人に達したと報告している。インド電気通信規制局 (TRAI)が発表したデータによれば、インド国内の通信事業者別利用者は、2026年5月末時点でjioが5億3000万人、Airtelが3億7600万人、Viが1億2900万人となっている。
今回の提携は、急成長が続くも収益化で苦戦するインドの音楽ストリーミング市場で事業拡大を目指すSpotifyにとって、大きな一歩となる。Spotifyは2025年8月、インドで値上げを実施した後、11月には新たな価格改定を実施し、2026年3月には、スタンダード・プランの料金を引き上げた。インド市場における音楽ストリーミングの収益化は、ARPU (1ユーザーあたりの平均収益)の向上に焦点が充てられているが、各社は黒字化に向けて、他の戦略を模索し始めている。
その証拠に、Viとは他社も提携し、自社サービスを提供している。Viの5Gプラン (月額551ルピー)ではAmazon Primeが半年トライアルを提供する一方、ソニー・ピクチャーズがインドで運営する映像サブスクリプションサービス「SonyLIV」や、JioStarとDisney+が運営する「JioHotstar」は1年間トライアルを提供するなど、多様な料金支払の方法を利用者に提案している。
