Spotifyは、音声広告の新たなロードマップを打ち出した。同社で広告パートナーシップ担当副社長を務めるブライアン・バーナー (Brian Berner)は先日、Digiday Podcastに出演し、Spotifyの新たな広告ツールについて説明した。その中には、生成AIを活用したボイスオーバー、台本生成、広告運用が含まれており、AIによる広告運用の自動化を強化する狙いがある。

バーナーはポッドキャストの中で「今年だけでも、7,000社を超えるブランドが生成AIオーディオを試用し、20,000点を超えるクリエイティブを制作しました。これはまだ始まりに過ぎないと考えられます」と実績を述べた。

Spotifyは広告事業の成長を加速させる戦略を模索しており、その解決策として最近、「Spotify Ad Exchange」のアドテク・スタックを刷新した。生成AIの活用がこの戦略の強化領域であり、同社は現在、広告主に対してスポンサーシップ、ライブ・イベント、自動化された広告買い付けを提案している。

こうした自動化の仕組みは、広告運用するマーケターにとって、ますます不可欠な要素になりつつある。とりわけ、マーケターは広告買い付けにおいて、メディア企業の営業担当や代理店と直接やり取りするのではなく、広告を自動的に買う方法を望むようになっている。

Spotifyは、広告主に対して、Spotifyが単なる広告出稿先ではなく、広告運用できる自動化技術を備えたプラットフォームとしての存在を高めようとしている。AI活用は、広告主の制作時間や作業コストを大幅に改善する可能性がある。

一方で、Spotifyは同社の広告事業の中核である音声広告も、疎かにならないようにしている「成長の多くは、ビジュアル全般、高インパクトなスポンサーシップ、動画、そして体験型コンテンツの分野で起きています。しかし、これは付加的なものであり、音声を犠牲にして生まれているものではありません」とバーナーは説明する。