音楽ストリーミング・プラットフォームに毎日アップロードされる新曲数は、年々急増が続いている。
その最新データについて、LuminateのCEOであるロブ・ジョナス (Rob Jonas)は一日15万曲が追加されていると、Billboardのポッドキャスト「On The Record」に出演した際に明らかにした。
「現在、ストリーミング・プラットフォームには一日あたり15万曲近く、毎日アップロードされています。これは大幅は増加で、アーティストが埋もれずにブレイクスルーし、オーディエンスに届くことは本当に難しくなっています」とジョナスは語った。
「しかも、それらの膨大な楽曲の多くは、ほとんど聴かれていません。現在ストリーミング・プラットフォーム上に存在する全楽曲の20%は、直近の数四半期で再生回数がゼロに近いものばかりです」
この20%という数字は、楽観的に捉えると、Luminateが公表した2025年度の年間レポートによれば、同社が12カ月で追跡した2億5,300万件のISRCのうち、5,530万件は再生回数ゼロ、すなわち21.9%にのぼる。
さらに6,520万件は、再生回数が10回に満たない楽曲だった。
ジョナスは、LuminateがAI生成楽曲を識別し追跡する取り組みは、まだ実現に至っていないと、語った「まだできる段階にはありません。現在も取り組んでいます。実際には、非常に難しい問題です」
この難題にはどう向き合うのか? Luminateは8月、対策として世界中のAI生成楽曲およびAIアーティストのプロフィールに「AI生成」(AI Generated)の新たなラベルを表示する仕組みを、同社のプラットフォーム「CONNECT」上で展開すると発表した。
また、主要なDSP、AI音楽企業パートナーと連携し、自己申告によるAI楽曲のアトリビューションデータ (クレジット情報)を取り込んでいく。
「私たちには独自のAI識別技術があります。AppleやSpotify、Deezer、各社それぞれのシステムがあります。これらのシグナルを全て一箇所に集約することで、より精度の高い答えが得られます。4者の識別が一致すれば、おそらく正しいということです。5社、6社、7社、8社と一致すれば間違いないと言えるでしょう」
「興味深いのは、AIコンテンツか否かについて、サービスごとに判断が分かれた場合です。その場合には、全員で改めて精査する必要が出てきます」
Deezerによれば、同プラットフォームにアップロードされる1日あたりの楽曲数のうち、完全にAIで生成された楽曲は、50%を超えている。
一方Apple Musicでは、1日のアップロード楽曲数の3分の1以上がAI生成音楽だと述べている。DeezerはAI楽曲のアップロード数が1日9万曲と示している。そこから逆算すると、同社の1日あたりアップロードされる楽曲総数は約18万曲になる。
