AppleがAI音楽スタートアップ「Samplab」を買収したことが明らかにされた。
今回の買収に関する詳細は発表されていない。
しかし将来的に、Apple Musicやアーティスト向けの機能、Appleの音楽制作ソフトウェアの機能強化につながる可能性が浮上している。
買収は6月に成立しており、AppleはSamplabの特定資産を取得し、一部従業員に雇用を提示して採用する。開示された情報によれば、Samplabはオーディオ編集ツールを開発する企業であると説明されている。
https://digital-markets-act-cases.ec.europa.eu/acquisitions
今回の情報は、欧州のデジタル市場法 (Digital Markets Act、DMA)によって、大手企業に企業買収・合併案件および計画を開示し欧州委員会へ報告する義務を課していることから発覚した。
買収の詳細も欧州委員会のウェブサイトで閲覧できる。Samplabのウェブサイトはすでに閉鎖されており、Appleのサイトへリダイレクトされるようになっており、SNSアカウントの投稿やYouTubeチャンネルも動画も削除されたとみられる。
Samplabは自社をミュージシャンのための究極のオーディオエディターと位置付け、MIDIを扱う感覚でオーディオファイルを編集できるツールを開発していた。
楽曲に含まれるコードの自動検出と編集、MIDIファイルへの書き出しもできる。
同社の技術はまた、高精度なステム音源の分離・編集にも対応しており、異なるサンプル同士のテンポやキーの自動調整、個々の音の自由な編集を可能にする機能を揃えている。同社は2020年にスイス・チューリッヒで設立された。
毎回のように、Appleは今回の買収についてコメントを発表していない。
AppleがAI音楽関連のスタートアップを買収するのは、これが初めてではない。2022年に英国の「AI Music」を買収して、人材と技術を獲得している。同社のCEOであるシアバシュ・マハダヴィ(Siavash Mahdaci)はその後、Apple Musicの「AutoMix」機能を開発したチームを率いた。
アップルが買収した、AI音楽のスタートアップ「AI Music」の狙いとは?
この事例と同じ道筋をSamplabの技術や人材がたどる可能性も示している。Samplabの技術が将来的にLogic ProやGarageBand、Final Cut Proの編集機能の強化に活用される可能性は十分に考えられる。
また、彼らが将来的にApple Musicの新機能開発に携わることも想像される。
