2026年は、大型インディペンデント企業統合の一年になる、という音楽業界再編の流れをさらに強める大型買収が発表された。
先日、報道された通り、アメリカの音楽IP投資・カタログ楽曲運用の大手企業「Primary Wave Music」は、イギリスの独立系音楽出版大手「Kobalt Music」を買収すると、正式に発表した。今回の取引では、Primary Waveは、投資会社Prancisco PartnersからKobaltを買収する。同社は2022年に約7億5000万ドルでKobaltの過半数株式を取得した。同社は買収額を明らかにしていない。
https://primarywave.com/primary-wave-music-to-acquire-kobalt/
Primary Waveの発表によれば、Kobaltは、買収後も引き続き独立した別組織として存続する予定。テクノロジー主導の音楽出版管理会社兼クリエイティブ・パートナーとしての事業を継続し、注力することが強調された。この独立した事業体制によって、KobaltのCEOのローラン・ユベール (Laurent Hubert)は引き続き同社の経営を担う。一方、Kobalt共同創業者のウィラード・アードリッツ (Willard Ahdritz)は、会長職の座を退く。
ユベールは声明で次のようにコメントした「Primary Waveは、私たちの独立性に対するビジョンとサービス、テクノロジー、創造性を軸にした『クリエイター・ファースト』の精神の重要性を理解しています。彼らをパートナーに迎える次なる章に、私たちは大きな期待を寄せています」
発表されていない買収額について、憶測が広がっている。Billboardは今回の取引額が最大15億ドル以上にのぼる可能性があると報じた。結果として企業規模70億ドル以上の巨大なインディペンデント音楽企業が誕生するとの見方を示した。なお今回の買収には、大手投資会社Brookfieldからの出資が含まれている。
Primary WaveとKobalt Musicという2大インディペンデント企業の統合は、今年の音楽業界が注目するさらなる「インディペンデント企業統合」の動きを示唆している。次に注目すべき統合候補として挙げられるのは、ConcordとBMG Rights Managementの二社で、今年1月にはBMGがConcordを約70億ドルで買収する可能性があるとの報道があリ、この両社の動向に関心が高まるはずだ。
