テンセント・ミュージック・エンタテインメントが最新決算を発表し、2020年第2四半期に、「オンライン音楽の有料ユーザー」の数が、前年比51.9%増となる4,710万人となったことを明らかにした。テンセント・ミュージックの売上高は17.5%増の69億3千万人民元(約1,055億1千万円)となり、そのうち、オンライン音楽サブスクリプションの売上高は、64.7%増の13億1千万人民元(約199億5千万円)となった。

 2020年第2四半期におけるテンセント・ミュージックの純利益は9億3,900万人民元(約143億円)だった。しかし、全ての指標がプラスだったわけではない。テンセント・ミュージック・エンタテインメントが運営するオンライン音楽のモバイル月間アクティブ・ユーザー数は、1年前の6億5,200万人から、6億5,100万人にまで減少した。ただし、これは、コンバージョン率が著しく改善されたことも意味している。一年前4.8%だった、サブスクリプションや、デジタル・アルバムの購入などを通じてお金を払っているアクティブ・リスナーの率は、現在では7.2%となっている。また、有料ユーザーあたりの月間平均売上(ARPPU)は、同期間中に8.6人民元(約131円)から、9.3人民元(約142円)に増加した。

 テンセント・ミュージック・エンタテインメントは、カラオケおよびライブ配信動画を含む「ソーシャル・エンタテインメント」事業の数値も発表している。第2四半期における、これらサービスのモバイル月間アクティブ・ユーザー数は、1年前の2億4,200万人から、2億3,600万人まで減少し、そのうち1,250万人が、何らかの形で支払いを行っている。ただし、ソーシャル・エンタテインメント・サービス利用者は、オンライン音楽利用者よりも支払っている額がずっと多く、有料ユーザーあたりの月間平均売上は125.6人民元(約1,914円)となっている。したがって、テンセント・ミュージックの売上のうち、依然としてソーシャル・エンタテインメントが68%、オンライン音楽は32%を占める形となっている。