Spotifyはトルコ・イスタンブールにオフィスを正式に開設した。同社は2013年9月以来、トルコでサービスを展開してきた。Spotifyは今後はトルコのローカルアーティスト、レーベル、ファン、政策決定者を直接的に支援していく。

近年のトルコは音楽の海外輸出が好調。過去11年でトルコ音楽の自国以外での海外再生数は70倍成長した。トルコは現在、Spotify非英語圏市場の世界トップ10入を果たしており、2026年4月だけで、トルコ国外の約9250万人のユニークユーザーがトルコ音楽を少なくとも1曲再生するほど、海外での需要が高まっている。英語圏以外の音楽は、もはやグローバル展開の妨げでは無いのはトルコも同様で、トルコ音楽の海外進出は、世界各地で見られる潮流と同じように、拡大傾向に入っている。

また、トルコ国内も、音楽再生がストリーミングによって拡大している。トルコ音楽の累計再生数は2940億回を超えた。トルコ国内ではトルコ音楽が人気で、再生数は過去5年で200%以上増加。Spotifyトルコのトップ50チャートでは、90%以上をトルコ出身アーティストの楽曲が占めている。

Spotifyのオフィス開設を記念したイベントには、トルコ政府文化観光副大臣のギョクハン・ヤズギ (Gokhan Yazgı)が出席した。同氏はSpotifyのトルコへの投資を歓迎するコメントを寄せ、「文化観光省として、トルコのアーティストに焦点を当てるローカルプロジェクトの普及や、彼らを対象とした特別なプロモーション活動をはじめ、トルコの音楽・文化経済へのあらゆる投資を全面的に支持します」と述べた。その他、Spotifyの経営幹部や業界パートナーもイベントに参加した。

新オフィス開設は、Spotifyとトルコ政府との間で起こった対立とその後の交渉の結果によるものだ。2025年、トルコ当局によるSpotifyに対する反競争的行為、差別的な価格設定、アルゴリズム操作に関する疑惑の調査に続いて、Spotifyのプレイリストに対する政治的な批判が政治家から起こった。これに対して、Spotifyはトルコ市場からの撤退を示唆するなど、両社間では対立関係が続いていた。その後の協議によって、2025年8月、Spotifyのトルコ市場でのサービス継続と、2026年内のオフィス開設で両社は合意していた。

トルコの料金は、プレミアム個人プランは99トルコリラ (約345円)。
学生プランは55トルコリラ (約190円)、Duoプランは135トルコリラ (約470円)、ファミリープランは165トルコリラ (約570円)に設定されている。