先日閉幕したサッカー 2026 FIFAワールドカップに伴い、Oasisの1995年の楽曲「Wonderwall」が、Spotifyのグローバル・トップ50チャートで1位を獲得するという快挙を成し遂げた。
イングランドが試合に勝利した度に、ファンと選手が歌った同曲は、今まではサッカーのアンセムとして認識されていなかった。
しかし、6月17日のイングランド初戦で、クロアチア戦の勝利を選手たちがスタジアムに集まったイングランド・ファンたちと一緒に祝う際に、スタジアムで同曲が歌われた様子がTikTokやInstagram、X、YouTubeで拡散されたことから急速に注目が集まった。
同曲は、今大会の選手とファンとの盛り上がりを象徴する楽曲となったことで、大会を通じて再生数も増加し続けた。
現在もSpotifyで一日あたり360万再生以上を記録している。
最終的には、大会最終週に同曲はSpotifyグローバルチャートで1位まで上昇した (記事執筆時7月21日)。
同曲の勢いは、カタログ楽曲の再活性化と収益化の観点から、歴史的な快挙を言える。
30年以上も前の古い楽曲にもかかわらず、昨今の新曲を超えるほど注目が集まり、人気を再び呼び込んだ。
音楽業界にとって、カタログ楽曲は重要な収益源であることから、世界的なイベントとの関連付けや、文化や現代を象徴する楽曲の再利用で再注目され、SNSで新たにリスナーを獲得することが実現可能になっている。
もう一つ注目したいのは、同曲の盛り上がりが、レーベルやイングランドサッカー協会のマーケティングやプロモーション、キャンペーンによる仕込まれた盛り上がりではなく、オーガニックなものである点だ。
世界中のサッカーファンやSNSユーザーが、拡散された動画を通じて、同曲を発見、または再発見し、再生している。スタジアムの様子は、後にOasisやサッカー協会の公式アカウントでもシェアされた。
「Wonderwall」はSpotifyでの成功だけに留まらず、各国のチャートにも返り咲くという快挙を成し遂げている。
これまでイギリスでシングルチャート1位を獲得してこなかった「Wonderwall」だが、1995年リリース当時に記録した最高順位に並んだ。
米国では、7月10日〜16日週のBillboard Hot 100チャートで27位に再登場した。
週間再生数は870万回で、前週から73%も急増した。
ラジオ視聴者数は41%像の220万人、ダウンロード売上は112%増の1000回を記録した、とLuminateがデータを明らかにした。
同曲はまたBillboard Global200チャートでは、26位からさらに上昇し、過去最高の4位を記録。
米国を除くGlobal200チャートでも4位にランクインした。ストリーミング再生は64%も急増して3500万再生、ダウンロード売上は78%増加の4000回を記録した。
Luminateによれば、「Wonderwall」の米国でのストリーミング再生回数は累計15億回以上、ラジオでのリーチは17億回、ダウンロード売上は290万以上を記録している。
