中国最大規模の動画配信プラットフォーム「BiliBili」は、創業17年目を迎えた現在、海外展開を本格化しており、中国以外の配信者や動画クリエイターを取り込もうとしている。
ビジネスメディア「Semafor」によれば、BiliBiliは先日、以前終了させた海外版アプリを再始動させた (iOS、Androidで提供)。
また、新たに海外拠点での求人を募集し始めた。求人情報によれば、同社は東京、ロサンゼルス、ロンドン、メキシコシティ、ブラジル・サンパウロ、トルコ・イスタンブールにてコミュニティ・マネージャーを募集している。
また、シンガポールを拠点とする求人によれば、グローバル向けの「AIを活用したコンテンツ・モデレーション・システム」の構築も進めているという。
また、海外クリエイター向けに配布されたマーケティング資料によれば、日本、米国、欧州を含む主要市場での人材増員する計画や、BiliBiliの英語版ウェブサイトの立ち上げも明らかになった。
刷新された海外版アプリでは、海外ユーザーが新規登録時に求められてきたパスポートや身分証明書の提出が撤廃された。
同社によれば、視聴できるコンテンツは海外版と中国版とは同一のものになるとのこと。
BiliBiliは、すでに世界的に人気ある動画クリエイターに対して、BiliBiliへの動画投稿を働きかけてきた。
これまで中国市場に参入したくてもできなかった動画クリエイターの中には、自身の動画をBiliBiliで展開することで、中国の巨大な視聴者層へリーチする人も現れ始めた。
その中には、YouTubeのトップクリエイターであるMrBeast (ミスタービースト)も含まれる。
2024年にBiliBiliで配信を始めた彼の動画は、数百万回以上の再生回数を積み上げてきた。
BiliBiliへの乗り換え、または動画投稿を促す戦略として、同社は豊富は収益機会をセールスポイントとして提供する。
同プラットフォームの機能の一つである「弾幕(danmu)」コメントは、いわば、YouTubeの「スーパーチャット」機能と、弾幕系シューティングゲームを掛け合わせたような仕組みで、クリエイターはこれを収益化することができる。
またファンから直接資金を受け取ることも可能だ。
さらに、海外ユーザーとブランドを広告投稿でつなぐマーケットプレイスも、現在開発中だという。
