音楽ストリーミングサービス「Deezer」は、完全にAIで生成された音楽を、検索結果から除外できる機能を導入すると発表した。
同社は新機能を2026年末までにグローバルで展開する。新たな検索機能では、AI音楽を除外するオン・オフ切り替えが設置され、オンにすれば、AI生成楽曲やアルバム、AI生成のアーティストを検索結果で非表示にできる。オフに戻せば、AI生成楽曲が再び表示できるようになる。
Deezerは既に、エディトリアル・プレイリストやアルゴリズムによるレコメンデーションから、完全AI生成楽曲を除外する処置をとっている。
Deezerは独自のAI音楽検出ツールを2025年1月に導入しており、それ以降、4200万曲を超えるAI生成楽曲を検出し、レコメンデーションから除外したという。
Deezerでは、ピーク時に同社に納品される新曲全体の50%以上を完全AI生成楽曲が占める日もあると明らかにした。ただし、これらが生み出す再生回数は全体のわずか1-3%にしかすぎない。
しかしながら、これらの楽曲のアップロードの主な目的が、不正再生や水増し、違法行為であることは明らかだとDeezerは指摘している。2025年の完全AI生成楽曲の再生において、85%が不正目的だったとDeezerは述べる。
2025年11月にDeezerとIpsosが日本を含む8カ国の音楽ストリーミング利用者を対象に実施したAI音楽視聴に関する調査によれば、回答者の52%がAI生成音楽と人間が制作した音楽を区別できないことに違和感を覚えたと答え、45%が完全AI生成音楽をフィルタリング(除外)したいと答えた。
Deezer and Ipsos study: AI fools 97% of listeners
DeezerのCEOであるアレクシス・ランテルニエ (Alexis Lanternier)はこう述べた。
「AI生成コンテンツの爆発的な増加は、音楽エコシステム全体に影響を及ぼし続けています。私たちは、アーティスト、ソングライター、そして音楽ファンを尊重し、透明性と選択の自由に基づいた未来を築くことが重要だと考えています。負の影響を最小限に抑えつつ、ユーザーが自らの音楽体験を最大限にコントロールできるようにすることに尽力しています」
「AI生成音楽をフィルタリング(除外)したいというユーザーからの明確な要望を受けて、Deezerでは、希望するすべてのユーザーがAI生成コンテンツをストリーミング体験から完全に排除し、人間のクリエイターやその作品のみに集中できるような選択肢を提供することにしました」
