2026年に新人アーティストをどのようにマーケティングすべきかを考えているなら、K-POPマーケティングの進化に注目してみたい。
韓国HYBEは新たにガールズグループ専門のサブレーベル「ABD」(A Bold Dream)を立ち上げ、第一弾として7人のグループ「TUIDE」(テュイド)をデビューさせる。
彼女たちのデビューEP『Tune & Play』は8月24日が配信日だが、現時点で1曲もシングルは先行配信していない。
にも関わらず、デビューに先立ち、TikTokでは彼女たちのオーディエンス (フォロワー)はすでに120万人を突破している。
これは同グループがTikTokアカウントを開設してわずか1週間での達成だ。
この急成長を後押ししているのが、シングル「Grls」の振り付け動画と、口コミ効果である。
TikTokでは、動画の再生回数は320万回を超えている。
この勢いは、TikTokだけに留まらず、YouTubeにも及んでいる。
HYBEは、8月7日にYouTubeで「Grls」ミュージックビデオを公開したが、現時点で再生回数は500万回に達している (記事執筆は8月11日)。
同ビデオはすでに、SpotifyやApple Music、LINE MUSICなど、動画配信に対応する音楽ストリーミングサービスでも公開されている。
TUIDEのマーケティング・キャンペーンは、新人アーティストの育成において、極めて現代的だ。
これまでK-POPアーティストの新人グループの多くは、オーディションやリアリティ番組の映像素材に大きく依存するデビュー・キャンペーンを行ってきたが、今回のHYBEとTUIDEのケースは、音楽とパフォーマンス、それらに対する口コミの拡散に注力するという、明らかに他とは一線を画す。
SNSに最適化された振り付け動画1本の配信が、従来の大掛かりなメディア展開に取って代わる仕掛けとなっている。
