英国の音楽テクノロジー企業「Vollou」(ヴォルー)は、2026年に開催する音楽フェスティバル向けに、自動セットリスト・トラッキング技術の導入を開始すると発表した。音楽フェスで演奏される楽曲をVollue独自の技術によって自動検出し、権利処理用に楽曲利用データをリアルタイムで取得し、レポート生成する仕組みを展開する。
音楽フェスでは、演奏される楽曲から発生するロイヤリティ収入を分配するため、セットリストの提出が必ず求められるが、依然として手作業に依存しており、報告漏れや人的ミスが課題となっていた。特に大規模フェスティバルになれば、ステージが複数あり、数百規模のライブを行うことから、報告件数も増え、報告側の負担が大きくなっていた。また、エレクトロニックミュージックのイベントでは、テンポやピッチの変更、ミックス、マッシュアップ、エディット、複数楽曲のトランジッション再生が頻繁に行われるため、従来の楽曲認識技術では正確な検出が困難だった。
Vollouは、英国で開催する複数のエレクトロニック・ミュージックのフェスティバルに、自動セットリスト検出技術を導入する。モバイルアプリを活用するため、大規模な設備投資を必要とせず、フェスティバル会場で導入しやすい仕組みを構築した。取得した楽曲データは、英国の音楽著作権管理団体が使用するセットリスト提出フォーマットに対応するため、楽曲報告の作業が簡単になる。より正確な楽曲利用報告が可能になることで、フェスで演奏される楽曲から、アーティストやプロデューサー、権利者に対して適切な収益分配が行われる。
Vollouのセットリスト楽曲検出技術は、DJ向けアプリにすでに導入されている。同技術はオランダの著作権監理団体「BumaStemra」やマカオの著作権監理団体「MACA」、TiëstoやMartin Garrix、Armin van Buurenといった世界的DJ、アーティストにも利用されている。
