ユニバーサル ミュージック グループは、Virgin Music Groupが買収したDowntown Musicの取引を完了する条件として、Downtownが運営するロイヤリティ分配レポート会社「Curve Royalty Systems」の売却を進めていた。そして今回、その売却先が明らかになった。投資会社「Jamen Capital」と、インディペンデント音楽ライセンス・エージェンシー「Merlin」がCurveの買収先となる。買収金額は非公開。取引は現在、欧州委員会の承認待ちとなっている。この取引によって、数千社のレーベル、ディストリビューター、音楽出版社が導入するCurveは、再び独立企業として運営を継続する。Jamen CapitalとMerlinが今後Curveの共同戦略的パートナーとなる。Curve社長のリチャード・リーチ (Richard Leach)は独立後も同社を率いる予定で、経営陣および日常業務を担うチームも維持される。
両社は今回の取引について「Curveの中立性と独立性を維持するために特別に設計されたもの」だと説明している。また、Curveに対して十分な資金支援を行い、「成長機会を加速させ、コミュニティ向けの新たな製品開発を進める」と述べた。
Jamen Capital創設パートナーのマット・スペッツラー (Matt Spetzler)は「Curveはまさに独立系音楽業界が必要としている重要インフラそのものです。データとロイヤリティ・インフラは、今後の音楽ビジネスにおいてますます重要になっていきます」と述べている。MerlinのCEOであるチャーリー・レクストン (Charlie Lexton)は今回の取引が、インディペンデント音楽業界が常に独立した存在であり続けるためのインフラの必要性を強化するもので、「Curveの将来的な独立性と中立性を確保することは、私たちにとって極めて重要でした。それこそが今回の買収に踏み切った理由です」と述べた。
Jamen Capitalは近年、音楽業界向けの投資に積極的な投資会社の一つで、同社の投資先にはKobalt、Recognition Music group、Soundtrack、un:hurd、Muse Group、Hal leonardなどが含まれている。またJamen Capitalは今年1月、独立系音楽企業が資金調達できるプラットフォーム「Pipeline」を立ち上げ、2億ドル以上 (約320億円)以上の資金を準備した。Pipeline最初の提携先はMerlinで、メンバー企業に対し、デジタルロイヤリティ収益を担保としたアドバンス支払を開始した
