「世界をリードするインディペンデント音楽企業」を目指すBMGライツ・マネジメントとコンコードの合併が完了したことが、9月1日に正式発表された。
新会社の企業名は「BMG」となり、その傘下には音楽出版事業のBMGパブリッシング、原盤事業のコンコード・レコードの各部門が設置される。
新会社の本拠地は米国ナッシュビルで、欧米本社はドイツ・ベルリンとなる。
新会社の構成は、4月の合併発表時の通りで、BMGの親会社であるベルテルスマンが株式67%を保有する筆頭株主となり、33%をコンコードに投資してきた投資ファンドのグレート・マウンテン・パートナーズの関連会社が保有する。
新会社のCEOは、コンコードのCEOであるボブ・ヴァレンタイン (Bob Valentine)が務める。
BGMのCEOであるトーマス・カースフェルド (Thomas Coesfeld)は会長職に就く。同士は2027年からベルテルスマンのCEO兼会長に昇格することが決まっている。
両社の戦略的な強みの一つは、すでに400万曲を超える、膨大な音楽カタログの権利を保有していることだ。
獲得に投じた額は数十億ドルに上る。BMGは先週、2026年上半期が「同社史上最高となる音楽権利への投資額を記録した半期」であったと発表している。
両社が保有する音楽権利の中には、ジェリー・ロール、ポール・サイモン、ウィル・アイ・アム、ジェイソン・アルディーン、ティナ・ターナー、ダイアン・ウォーレン、ジャン=ミシェル・ジャール、クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル、マイルス・デイヴィス、ダディー・ヤンキー、デンゼル・カリー、『ハミルトン』、フィル・コリンズ、R.E.M.、『サウンド・オブ・ミュージック』を含め、多様なアーティストやソングライター、作品が含まれる。
新生BMGをどう表現すべきか。
旧BMGは、時折「第4のメジャー」(the fourth major)を自称してきたが、音楽業界が認識するには、マーケットシェアが十分とは言えなかった。
新BMGは、年間売上高目標を25億ドルに設定している。
この数字は、三大メジャーの中で最も規模の小さいワーナー・ミュージック・グループにすらまだ及ばない規模だ (直近の通期決算で同社は年間売上高67億1000万ドルを計上している)。
だが、新生BMGは、紛れもなくインディペンデント界の最有力企業と呼ぶにふさわしい存在だ。
カタログ楽曲や権利の獲得をめぐって、今後メジャーレーベルと正面から渡り合おうとする強い意志を持った企業だと言えるだろう。
