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イギリスを拠点に全世界で事業を展開する音楽出版大手のKobaltは、長らく噂されてきた企業売却を発表しました。

同社の中心的事業でもある音楽出版事業のKobalt Music Publishing及び著作権料徴収会社AMRA(American Music Rights Association)を含むKobaltの株式過半数を買収したのは、米国の投資ファンドのFrancisco Partnersです。

Kobalt、Francisco Partnersは共に売却額を明らかにしていません。Music Business Worldwideが関係者から聞いた内情によれば、Kobaltの買収額は7億5000万ドル(約1080億円)。Francisco PartnersはKobaltの株式90%を取得したと伝えています。

また残りの株式10%は、音楽権利投資会社Musicを運営するMatt Pincus、投資会社Dundee Partnersによって取得されました。またPincusはKobaltの取締役に就任する予定です。加えて、Kobaltの創業者のWillad Ahdritzも少数の株式を引き続き保有します。

Kobalt会長のAhdritz、CEOのLaurent Hubert、社長のJeannette Perezをはじめ、経営チームは引き続き留まり、事業を続けます。

2021年2月に、ソニーミュージック・ブループは、Kobaltからディストリビューター・アーティストサービス会社のAWALと、隣接権管理会社KNR(Kobalt Neighbouring Rights)を4億3000万ドル(約620億円)で買収したことは、音楽業界で驚きをもって伝えられました。