韓国の音楽ストリーミング市場の勢力図に変化が続いている。
韓国の市場調査会社Wiseapp Retailが発表した最新の数値によれば、Spotifyが韓国最大の音楽サービスであるMelonを追い抜き、同国2位に浮上した、と韓国メディアの朝鮮ビズ(ChosunBiz)が報じた。
月間アクティブユーザー数 (MAU)では1位はYouTube Musicが949万人、Spotifyは620万人に達し、Melonの590万人を上回った。
以下の順位はGenie Music (237万人)、Flo (167万人)となっている。
今年初めではMelonは607万人、Spotifyは502万人だったが、数カ月で順位が逆転した。
Melonが抜かれたことで、韓国内では国産音楽ストリーミングのユーザー減少に歯止めがかからない動向がより鮮明になった。
ただし、調査会社によって数値も違うようだ。
別の調査会社であるMobile Indexによれば、YouTube Musicは851万人で、Melonが713万人、Genie Musicは288万人で、Spotifyはわずか238万人にとどまった (Floは193万人)。
Mobile Indexの数値はWiseappからは大きく乖離したが、これは各社のサンプル構成が異なるためだ。
国内サービスではユーザー減少が続いている。
過去1年でSpotifyのMAUは233万人増加した一方、Melonは44万人、Genie Musicは22万人、Floは3万人、それぞれ減少した。
ただし、YouTube Musicも95万人減少した。
これはYouTubeが韓国公正取引委員会からバンドルプラン販売に対する制裁を受けた影響によるもので、その後に投入された低価格プラン「YouTube Premium Lite」で一部ユーザーが離脱、Spotifyに流出した可能性が挙げられる。
音楽ストリーミング利用の変化に対して、コンテンツ業界関係者は「音楽サービスは限られたユーザーを奪い合うゼロサムゲームのため、積極的なマーケティングと価格競争が極めて重要になる。
海外プラットフォームは、国内市場へ参入するため、無料プランや提携特典を効果的に活用した」と述べた。
韓国の音楽配信市場の変化は、同国でアーティストをプロモーションしたいレーベルやマネジャーにとっても、プランや戦略、施策を見直す事が増えていくはずだ。
特にYouTube MusicやSpotifyを活用するアーティストやレーベルにとって、同国のファン開拓において、オーディエンスを楽曲再生や動画視聴へ誘導する戦略が成功する確率が高まることが予想される。
