スマートスピーカー・ブランドの「Sonos」は9月8日、次世代のオーディオOS「Sonos 27」を発表した

このアップデート最大の特徴は、リスナーがすでに利用するChatGPTやClaude、Gemini、GrokなどのAIにSonosを接続し、シームレスな音楽再生環境を構築できるようになるシステム連携だ。

これによりユーザーは、音楽再生や音量調整、特定の楽曲の再生、デバイス操作をAIから指示できるようになる。同社が運用するMCPサーバー経由で、AIとの接続を実現している。

MCPのリードメンテナーで、Anthropicのテクニカルスタッフメンバーでもあるデン・デリマルスキー (Den Delimarsky)は次のように述べた「SonosがMCPエコシステムに参加し、Claude連携機能を開発してくれたことを大変嬉しく思います。今回の連携により、Sonosのユーザーは普段の作業を中断することなく、Claudeから直接デバイスを操作するなど、より多くのことが可能になります」

今秋には、「Sonos 27Voice」がリリースされる

これはSonos独自の新しいAIアシスタント機能で、音楽再生に特化している。

つまり、質問や指示を、音楽再生に関連する内容に最適化できるようになる。曲名やアーティスト名が分からない時や、文脈や気分を重視した指示にも対応できるように設計されているため、リスナー個々に最適な選曲も可能になる。

同社は2027年に向けて「Sonos カスタムエージェント」機能も展開予定だ。

この機能を活用すれば、ユーザーは独自の音声、目的、ペルソナ、呼び出し用のフレーズを持つAIエージェントを作成できるようになる。

複数のエージェントを単一のデバイス上で稼働させることも可能になる。

そのため、単一のAIアシスタントにあらゆる業務や指示を任せるのではなく、用途に応じて異なるエージェントを使い分けられる。

SonosのCEOを務めるトム・コンラッド (Tom Conrad)は先日、テック・メディアのThe Vergeのポッドキャスト「Decoder」に出演し、Sonos 27を活用した音楽レコメンデーションについて語った。

「Sonosの中に『人格』を持たせることを想像してみてください。例えば、そのモデルになるのは、映画『ハイ・フィデリティ』に登場するジョン・キューザック演じるキャラクターです。彼はレコード店にいるような人間で、独自のこだわりを持ったオタク気質な人物です。あなたの音楽の好みにさりげなく意見しつつ、オススメの曲も提案してくれるような存在になれます」

「Sonos上でカスタムエージェントを自由に設定できます。例えばOpenAIの推論エンジンを使い、特定の音声と人格を持たせることも可能です。料理のアドバイスをしてくれるAnthoropicの推論エンジンを搭載した別のエージェントとも共存可能です。ライブ音楽を見に行くための提案をすることに特化したエージェントも作ろうと思えば追加できるようになるのです」

投稿者

  • ジェイ・コウガミ

    ジェイ・コウガミは、Music Ally Japanのエディトリアル・ディレクターで、ニュースレター記事執筆、イベントおよびカンファレンスのモデレーターを担当しています。