YouTube MusicとYouTube Premiumの有料会員数が1億5000万人の大台を突破した。
これは、YouTubeのサブスクリプション事業が成長を続ける中で、音楽ストリーミング市場における同社の存在感が一段と高まっている。
AlphabetのCEOであるスンダー・ピチャイ (Sundar Pichai)が同社の2026年度第3四半期決算の場で、この数字を明らかにした。1億5000万人は無料トライアル利用者も含む。
また、YouTube Music単独の契約者数や、YouTube Premiumの内訳など、個別のサービスに関する数字は、これまで同様に開示されていない。
同社が前回発表した数字は、2025年3月にYouTubeの有料会員数が1億2500万人を突破した時だった。
そこから2,500万人増加したことを意味する。月次平均の増加速度で計算すると、毎月約130万人増やしてきた。
このペースは大きな成長だ。ただし、1億人突破を発表した2024年2月から、2025年3月までの間は月平均200万人を獲得してきただけに、当時よりは成長速度は収まっている。
競合他社では業界トップのSpotifyは、2026年第3四半期末に有料会員数が3億600万人を突破した。四半期のみで新規に600万人の有料会員を獲得した成長速度だ。
有料会員の規模や、成長速度だけで比較すると、依然としてSpotifyがどのサービスよりも優位に立っている。
そうした中、YouTubeは音楽ストリーミング市場において、他社サービスとは異なる価値を引き続き提供し続けている。
例えば、YouTube MusicとYouTube Premiumという、音楽再生に留まらず、動画視聴するユーザーへの価値訴求で成功している。
動画配信は、Spotifyをはじめとする音楽ストリーミング他社が挑戦してきた領域だが、ここではYouTubeが先行していると言える。
また、YouTubeがさまざまな動画コンテンツを制作し自ら投稿するクリエイターのエコシステムに軸足を置いている点も、サービス成長の要因と捉えることができる。
アーティストやクリエイターは、多様なコンテンツを継続的に投稿することで、さらに多くのリスナーや海外オーディエンスにリーチしつつ、動画広告やコミュニティ、グッズ販売などを通じて、新たな収益源を獲得できる。
Alphabetの最高事業責任者であるフィリップ・シンドラー (Philipp Schindler)によれば、同社のサブスクリプション事業は広告事業を上回るペースで成長しているという。
YouTubeの広告売上高は112億1,000万ドルに達し、前年同期比9.2%増だった。
