Spotifyは2026年第3四半期決算 (7月〜9月)を発表し、同社の月間アクティブユーザー数(MAU)は8億人を突破目前まで迫りつつある。同社のMAUは9月末時点で前年同期比11%増の7億8800万人を記録した。第3四半期だけで1,100万人を上積みした。有料会員数は3億600万人。四半期で600万人の純増、前年同期比9%増で、予想の3億500万人を100万人上回った。Spotifyによれば、会員増加は「中南米、欧州、北米、その他地域での伸び」が要因と述べた。広告型プランMAUは前年比12%増の4億9900万人に伸びた。また9月末時点で、Spotifyの正社員数は7,284人だった。

売上高は前年比16%増の49億6900万ユーロ。サブスクリプション売上高 (有料会員)は17%増の44億8700万ユーロと大きく伸びた。広告売上高も10%増の4億8200万ユーロに伸びた。ポッドキャスト広告事業は、自社保有・ライセンス(Owned & Licensed)ポートフォリオにおけるスポンサーシップの伸びがけん引した。営業利益は15%増の6億7200万ユーロに拡大した。ユーザーあたり平均売上高 (ARPU)も9.3%増の4.95ユーロに拡大した。相次ぐ値上げにも関わらず、ユーザーの獲得に繋がっていることを示している。

有料会員の分布でみると、プレミアム会員の61%は依然として欧州が36%、北米が25%を占めている。中南米は24%、その他地域は15%だった。一方、ユーザー全体で見ると、38%はその他地域が占める。2年前の26%、1年前の36%からさらに上昇した。同じ期間では欧州ユーザーは31%から25%、北米は22%から16%へ減少している。ただしSpotify全体のユーザー数が増加しているため、全地域でも実数は増加している。

Spotifyは2026年末までにMAUが8億1800万人に達すると予測する。クリスマス前に3000万人を上積みする計画だ。また有料会員数の予測も3億1600万人で、約1000万人の純増を見込む。

Spotify共同CEOのアレックス・ノルストローム(Alex Norström)は次のように述べた「今四半期は、公言通りに実行できた四半期でした。私たちは成長を積み重ね続ける強固な事業を築いてきました。成長の道筋が見えれば投資し、コストは落ち着きつつあり、今後もさらなる伸びしろがあります。Spotifyは業界トップのエンゲージメントを誇るだけでなく、世界で最も熱心でエンゲージメントの高い音楽、ポッドキャスト、書籍のファンをプラットフォーム上に抱えています。だからこそ、私たちは成長を続け、シェアを拡大しているのです。Spotifyで提供するコンテンツを拡充するたび、新たなリスナーを獲得でき、既存のリスナーにとっておも、ほぼ毎日戻ってくる理由をさらに提供できるのです」

共同CEOのグスタフ・ソーダーストローム (Gustav Söderström)は付け加えた。「Spotifyは、AIエージェントの時代において、確実に成功が見込める数少ないカテゴリーの一つに属しています。エージェントは、人々がやりたくないことを代わりに引き受け、処理することに優れているからです。人々は面倒な雑務から解放されることを好みます。しかし、エンタテインメントはその正反対です。エージェントに『この曲を要約して』と頼む人はいません。雑務を取り除くことの目的は、本当に楽しんでいることに、さらに多くの時間を割けるようにすることなのです」

投稿者

  • ジェイ・コウガミ

    ジェイ・コウガミは、Music Ally Japanのエディトリアル・ディレクターで、ニュースレター記事執筆、イベントおよびカンファレンスのモデレーターを担当しています。